「丼にいっぱいにご飯を食べろ。そうしないと体は大きくならないぞ。」

「もう食べられないというところからが勝負だ!」

「だからお前は強くならないんだ。」

 

どこかで聞いたような、言ったような覚えはありませんか?

私が10年以上前、高校生の部活動で「砲丸投げ」をしてたので必死に体を大きく進ようにという競技をしていた時に言われた覚えがあります。

 

身体を大きくするために、あんまり好きじゃなかったプロテインも買ってもらい、飲んでいましたが、ほとんど効果は表れません。

どれだけ食べても体が大きくならない、「そんな体質なんだ」と思い込んでいたんですよね。

同じ部内のどんどん筋肉で大きくなっていく人を羨ましく思っていました。

 

栄養士になったからこそ、今のスポーツに取り組む人に伝えたい

今、管理栄養士になり、栄養や食事、自律神経のことを学ぶようになって、わかってきたことがあります。

ご飯を食べれば体が大きくなるというのは「幻想」だったということに。

 

もちろん、身体を大きく、強く、筋肉量を増やすためには「食事」からしかその栄養素は摂り入れることはできません。

では、その食べた分だけ全て「からだづくり」に使われると思いますか?

 

答えは、お分かりのように「NO」です。

 

身体を大きくする(成長させる)ことと食事の関係を簡単な図で表しました。

 

図でわかるように、「身体をつくる」ためには、

「栄養素の必要量」と「栄養素の摂取量」のバランスが重要になります。

単純に、身体を大きくしたいのなら、必要量より摂取量を多くする必要がありますね。

 

栄養素の必要量は3つに分けられる

①基礎代謝:生きるために絶対に必要な栄養素

心臓を動かすエネルギー、呼吸するためのエネルギー、エネルギーをつくための栄養素など

②運動:体を動かすために必要な栄養素

特にスポーツをしているのであれば、運動によるエネルギーは増えます。

運動をして脂肪を燃やそう、と聞いたことはありますよね。

③成長:身長を伸ばしたり、運動で鍛えた筋肉を補強したり、余った栄養素を蓄えます。

 

実は、身長を伸ばしたり、筋肉を強くするのは、必要量の優先順位が低いんです。

なので、ひたすらに運動すればするほど、身長を伸ばさないし、身体も大きく強くなりません。

摂取量が追い付かなければ、それまでに蓄えてきた栄養素を切り売りするようになります。

脂肪や筋肉がどんどん減っていきます。

 

栄養素の摂取量を決めるのは「胃」の容量

じゃあ、摂取量を増やせばいいんですよね。

という、単純に考えてしまうと、上記のような「ご飯を食べれば体が大きくなる」という「幻想」に目がくらまされてしまいます!

 

食事の摂取量はあなたの「胃」の容量以上にはなりません。

そうすると、摂取量の限界は必然的に決まってきます。

 

しかもです!

胃に入ったからと言って、すべてが必要量を補うために使われているというとそうではありません。

 

あんまり言われませんが、「体の中に吸収」されないとエネルギーにもなりません。

「食べた分だけ吸収される」と思い込んでいます。

(そんなことは絶対にないのにね)

 

消化吸収力は「自律神経」に影響を受けます。

自律神経はストレスを受けるとうまく働かなくなります。

ということは、

ストレスを感じ続ける環境であれば、「消化吸収力」が弱くなってしまうのです!

 

ストレスのない楽しい環境での食事が一番身体を強くする

本来、食事は落ち着いた環境で行うものです。

 

「食べろ!食べろ!食べろ!」

「食べないといけない。食べないと強くなれない。」

 

なにかに迫られているような環境で食べたとしても、最大限の吸収力が引き出されません。

楽しい雰囲気のほうが食が進むこともありますよね。

 

今、身体を大きく強くしたいと望んでいるあなたは、

「食べればいい」という幻想にとらわれず、そんなに無理して食べなくてもいいから、しっかり身体をほぐして、吸収しやすい身体をつくるのがいいよ。

楽しい食事と食後はゆっくりとした時間を過ごしてください。

そのほうがあなたの理想とする身体に近づきます。

 

高校生だった私に向けてのメッセージでもあります。

 

指導者は競技に大切な身体づくりをするために、食事のことを考えてみるのも一つかもしれません。

わからない場合は、「管理栄養士」という専門家がいますのでご相談ください!

【執筆者紹介】

岩木 博久 (Hirohisa Iwaki)

管理栄養士、銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ・認定講師、 家庭科教員免許
健康のプラットフォーム オフィス センケン 代表、「WELLNESTAたかまつ」オーナー、香川スポーツ栄養研究会所属
自律神経の測定、パーソナルサポート、栄養講座、食育セミナー、講演、読書会・勉強会の主催
などの活動とともに、数社の企業との共同プロジェクトのリーダーとして参画をしている。

【「うどん県うんどう会」とは?】

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