開催報告:パラアスリートとトレーナーの関わりとは。(第10回公開講座)

先日、第10回うどん県うんどう会公開講座『パラアスリート×スポーツトレーナー対談!』を開催させていただきました!

今回のゲストとして、パラ卓球選手の皆見信博選手とスポーツトレーナーの外村由香トレーナーにお越しいただきました!!

お二人とも香川県出身でいらっしゃいます!

それぞれの現在の活動状況や、競技を行う上で工夫されていること、お互いの関係性、それぞれの今後の目標をお伺いしました!

目から鱗なお話や、心に残る内容ばかりでしたが、今回は一部を抜粋してご紹介します!

 

ゲスト紹介

皆見信博選手

パラ卓球選手、障害の区分はクラス2だそうです。

クラス2とは10個に分類された障害の区分のうち、2番目に重い障害を持つ方々のクラスです。

ラケットは持てても、上肢を自力で支えるのが難しい方々がこのクラスにあたります。

 

障がい者卓球のルールはさほど健常者と変わりませんが、それぞれの障害によってプレースタイルが少しずつ変わります。

障がい者卓球のルールやクラスについてもっと知りたい方はこちらに簡単にまとめてくださっているのでご確認ください!

http://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_12.pdf

(共益財団法人 日本障がい者スポーツ協会)

 

それでもイメージしにくいよ〜っていう方は、試合の映像をLaboLiveさんが掲載されていますので見てみてください!

https://labolive.com/special/jptta-para-tournament-2017

(株式会社Labolive HP >大会一覧 > 第9回国際クラス別パラ卓球)

 

出場経歴は、シドニーパラリンピック(2000年、個人ベスト8)とアテネパラリンピック(2004年)、世界選手権にも台湾大会(2002年、個人ベスト8)とスイス大会(2006年)と、それぞれ2大会連続で出場されています!

それだけでなく、国際大会において個人優勝5回と団体優勝1回をご経験されているとのこと!凄まじい!!

一度引退をされましたが、3年前に現役復帰、今も着々と世界大会で成績を上げられ、現在世界ランク21位だそうです!

 

外村由香トレーナー

高松市内の病院で理学療法士として勤務しながら、様々なスポーツ現場でご活躍されています。

 

その中で障がい者スポーツという分野でもたくさん活動されており、JPSA公認障がい者スポーツトレーナーの資格を活かしながら香川県障がい者スポーツ指導者協会の理事をされており、香川の障がい者スポーツに欠かせない存在の1人です!

障がい者スポーツの分野では、知的ソフトボール、車椅子卓球に関わっておられますが、試合でのトレーナーサポートとして、知的バスケットボール、陸上競技(身体、知的)、車椅子テニスに携わられているようです!

 

パラアスリートとスポーツトレーナーの関わり

外村トレーナーが皆見選手と携わり始めたのは今年に入ってから。

皆見選手が香川で一緒に成長しながらパラ卓球の環境を作っていける人を探しておられた際、香川県障がい者スポーツ協会からお互いのことを紹介されたのがなり初めだそうです。

 

「あ、この方は腹の座り方が違う。」

と、外村トレーナーは皆見選手がご自分の課題にしっかりに向き合い淡々と改善策を模索する様子に感銘を受けたそうです。

最初は頚椎6番損傷の方にできることはなんなのか、と悩まれた外村さんも、皆見選手の覚悟を見て腹を括られたとのこと。

そしてまた、皆見選手もこの外村選手の腹の括り方を感じて、「目が違うな。」と思われたそうです。

 

お互いがお互いの覚悟を感じて関わることを選ばれたんですね!

 

cm長いラケット

今回のお話の中でご紹介いただいた試行錯誤の1つは“ラケット”。

半年ほど前から通常より4cm長いラケットを使われるようになったそうです。

それは、海外選手との体格差を少しでも縮めるため。

ですが、それは 『1%のメリットと99%のデメリットがありました』と皆見選手。

たしかに腹筋が使えない皆見選手にとって、大きなラケットを使うというのは振り回されに行っているようなもの。

外村さんと一緒に高さの微調整、クッションの硬さの微調整、振り方の微調整、、、

少し変えては試す、という試行錯誤を繰り返し、少しずつバランスが取れるようになってきているそうです!

 

東京パラで金メダルをとるために。

「1日1日の意識の仕方を共有していき、早い段階で勝利につながるというのを見つけていきたい」と外村トレーナー。

勝てない要素を徹底的に排除するようなつもりで取り組むこと。

そして、気づいたところはすぐ話し合いをするよう心掛けられているようです。

 

皆見選手は

「東京でメダルをとるために何をするか、というのをいつもいつも考えています。

欠けているものもたくさんあるし、足るものもまだ見落としているものもあるかも知れない。

1つ1つ試しながら、外村さんと相談しながら可能性を1%でも上げていく作業をして、

ここまでしたんだから、という状態で東京で金メダルが採れたらなと思います。」

とおっしゃっていました!

 

これからも二人三脚、がんばっていただきたいですね!!!!

 

障がい者スポーツの必要性

外村さんにご紹介いただいた言葉で印象に残ったのはこの言葉でした。

“障がい者スポーツはリハビリを超えたリハビリ”

障害をもつ方はリハビリの期間が終わったらあとは自分でなんとかしていかないといけませんが、スポーツを通じでリハビリで得られる能力以上のものを得られるのだそうです。

皆見選手も頚椎6番損傷ですが、卓球を通して胸椎1番くらいの能力は獲得されているそうです。

ハインツ・フライ氏という車椅子マラソンの元世界記録保持者が「障害者はスポーツをするべきだ」と言ってているのはこういうことなんですね。

 

競技用車いす体験会を実施いたしました!

かがわ総合リハビリテーションセンター様より競技用の車いすをお借りし、体験会も行いました!

事務局Nもレーサーに乗ってみましたが、前傾で漕ぐとゆっくりでも少し怖かったです!

ゲストの皆見選手、外村トレーナー、お越しいただきました皆様、

ご協力いただきました かがわ総合リハビリテーションセンター様、

ありがとうございました!!!!

 

次回のイベントもお楽しみに!

 

今回のゲスト

外村由香トレーナー

吉峰病院理学療法士
JPSA公認障がい者スポーツトレーナー
香川県障がい者スポーツ指導者協議会 理事
香川県理学療法士会スポーツ支援部
JHCAフィジカルコンディショナー
JARTA認定スポーツトレーナー

皆見信博選手(卓球)

パラ卓球世界ランク最高3位
シドニー・アテネパラリンピック連続出場
スロベニアオープン2018銅メダル
その他国際試合優勝経験多数

 

 

【うどん県うんどう会 代表者紹介】

赤山僚輔

理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

うどん県うんどう会代表、LibreBody GM 、JARTA統括部長

 

【「うどん県うんどう会」とは?】

中四国地域で活躍するスポーツトレーナーや医療従事者、アスリート、指導者を中心に情報を共有・発信する団体です。

トレーニング方法やトレーニングに向き合う考え方は日々進歩しています。

代表を務める赤山の、
それらの情報を「四国だから遅い」ではなく、
代表の地元である「うどん県」から発信していく、という思いを中心に集まった団体です。

 

【オフィシャルスポンサー】

しんじ歯科

【その他協賛団体】

リブレボディ

ボディバンク

センケン